腰痛に対する鍼治療のエビデンス

鍼灸

海外における鍼治療の評価についてNIH(National Institutes of Health)のサイトhttps://www.nccih.nih.gov/health/acupuncture-in-depthより引用

ume
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海外における鍼灸やマッサージなどの代替医療と呼ばれるものの位置付けについて調べてみました。今回は腰痛に対する鍼治療の評価です。

腰痛に対する鍼治療の評価

  • 2012年に行われた鍼治療研究の参加者に関するデータ解析では、腰痛と頸部痛に着目し、実際の鍼治療が鍼治療をしない場合や偽鍼治療よりも有用であることがわかりました。

  • 2010年に行われた米国医療研究品質局(Agency for Healthcare Research and Quality)によるレビューでは、鍼治療は治療後すぐに腰痛を緩和しますが、その効果は長期間継続しないことがわかりました。

  • 2008年の腰痛に対する鍼治療研究のシステマティックレビューでは、鍼治療と通常の治療との併用が、通常の治療単独よりも有効であるという強固な科学的根拠(エビデンス)が認められました。同じレビューでは、腰痛のある人に対する実際の鍼治療と偽鍼治療との効果に差がないという強固なエビデンスも認められました。

  • 2007年に米国疼痛学会(American Pain Society)および米国内科学会(American College of Physicians)が発行した臨床診療ガイドラインでは、慢性腰痛患者のセルフケア(身体を動かす、温める、鎮痛剤を服用するなど患者が自分でできる実践法)に効果が見られない場合に医師が考慮すべき非薬物治療の一つとして鍼治療を推奨しています。
ume
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腰痛に対する鍼治療の効果は、マッサージのそれよりも強いエビデンスがあると期待できますね。でも長期間持続しないというのはマッサージと同じ傾向がみられます。

鍼治療が腰痛に対して有用というエビデンスはあるようです。腰痛の原因によりその他の治療と組み合わせて鍼治療を用いると、効果や持続時間により良い影響がありそうです。