腰痛に対するマッサージ療法のエビデンス

マッサージ

海外におけるマッサージの評価についてNIH(National Institutes of Health)のサイトhttps://www.nccih.nih.gov/health/massage-therapy-what-you-need-to-knowより引用

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海外における鍼灸やマッサージなどの代替医療と呼ばれるものの位置付けについて調べてみました。今回は腰痛に対するマッサージ療法の評価です。

腰痛に対するマッサージ療法の評価

腰痛に対するマッサージ療法の数件の評価では、マッサージ療法が有用の可能性があるという弱い科学的根拠(エビデンス)のみを認めました。

  • 2016年の腰痛に対する非薬物療法の評価において、米国医療研究・品質調査機構(Agency for Healthcare Research and Quality)がマッサージ療法と通常のケアまたは他の介入とを比較した20件の研究を調査したところ、マッサージ療法が慢性腰痛に有用であるエビデンスを認めましたが、エビデンスは弱いものでした。また、さまざまな種類のマッサージ療法を比較した6件の研究に着目しましたが、他よりも効果的なマッサージ療法があるかどうかを示すにはエビデンスが不十分であることが認められました。

  • 2015年に行われた25件の研究のレビュー(参加者計3,096例)では、急性と慢性の腰痛両方において、マッサージ療法後の痛みに短期的な改善が認められました。しかし、研究の質が低かったため、レビューを行った研究者は、マッサージ療法が腰痛に対する効果的な治療であるという「確実性はほとんどない」と結論付けました。

  • 2017年に米国医師会(American College of Physicians)が発行した臨床診療ガイドライン(医療スタッフ向けのガイダンス)は、急性/亜急性腰痛の治療の選択肢としてマッサージ療法を対象としましたが、慢性腰痛の治療選択肢にはマッサージ療法を対象としませんでした。
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件数が少なかったり、研究の質の問題だったり、これらの結果だけで結論づけるのは早いと思いますが、海外での腰痛に対するマッサージの評価はそれほど強いエビデンスがないんだなぁという印象でした。

しかし、弱いけどエビデンスはある。もう少し広範囲に調べてみる必要がありそうです。