https://journals.physiology.org/doi/abs/10.1152/japplphysiol.01069.2020
最近、Journal of Applied Physiology 3/25/2021に掲載された論文で神戸大学を中心とした研究者グループの実験をご紹介します。
内容はシンプルで、マウスに重度の肉離れを起こし、その後アイシングをしたグループとしなかったグループに分けて観察した結果、アイシングをしなかったグループの方が有意に筋の再生が進んでいた、という報告でした。
内容の詳細は割愛しますが、今まで肉離れなどの筋損傷では、受傷後のアイシングは何の疑問もなく行われていたことですが、今後アイシングについての常識が変わっていくターニングポイントになるかもしれない内容の報告でした。しかし、軽度筋損傷に対するアイシングの影響などまだまだ今後検討しなければ結論づけられない内容なので、続報も期待して追っていきたいところです。
スポーツ現場や救急医療の現場などに関わる方々には大変興味深い内容ではないかと思いご紹介いたしました。